カラフル・バニー

「嬉しそうだね」

「だって嬉しいもん。そうだ!浬子にも今度紹介するね」

「うん。ありが…」

「てめ…こんな所にいたのかよ、…って栄…!?」


息を切らした渚が、ぐっと目を見開く。あたしは、先程むしった草を投げつけた。あくまで平常心を保つ手段として…

草は見事にヒット。当然、渚は顔中の血管を浮かして怒り出した。


「…喧嘩売ってんだったら心地良くかってやるよ」

「心地良くじゃなくて、快くでしょ?ホンット、相変わらずだなぁ」

「相変わらずって…渚、いつもこんな馬鹿丸だ出しの間違いしてんの?」

「うぜぇ。黙っとけ」


渚のいつも通りの態度に安堵した。


「えと…んで渚、なんの用?」

「会議だとよ。圭と巨人と俺とお前だろ?修学旅行の自由班」

「あぁごめん。今行く」

「じゃあ私も、もう行くね」

「栄もごめんね」