カラフル・バニー

「大丈夫かい?」


背後からさっちゃんの声がした。


「やっぱり何かあったんだろ?渚と」

「…あたしは本当に、何もしたつもりないんだけど…何かで引っ掛かって、怒らせちゃってるんだよね」

「それは、お前からだけの視点だろう。私も考えてやるから、全部話せ」

「…分かっ…」

「おーい」


絶妙なタイミングで先生の声が、木霊した。


「山下、さっきのくじの説明言ってなかったよな。そのくじのペアは、バス内の隣だったり、肝試しで一緒に行動を共にする奴だ。他の奴には、もう伝えたから安心しろ!」

「肝試し…!?」

「残念だったな、浬子。で、一体何番だったんだい?」

「18番…」


この声と共に、委員長に怨念をかける。