ﾁｭ、ﾁｭﾁｭﾝ
小鳥の鳴く声が聞こえる

朝の始まりを告げる

その声に起こされるかのように
そっと目を開けた…。

(体がだるい…)

上半身を起こし窓を見ると朝の光がサンサンと部屋にはいってきた。


「…朝なんだ…」


(あれ…??あたし昨日…??)

「そっか…あたし昨日…」

(あのままレンの腕の中で泣き疲れて眠っちゃったんだ…)


昨日の出来事が頭の中をよぎる。

鮮明に思い出される映像に早紀は恥ずかしくなってきた


「あたしってばなんて事を…////」


―レンの腕の中で泣きじゃくる早紀を優しく包み込むレン―


思い出すだけで顔が火照ってくる。



不意にコンコンとドアを叩く音がした。


「早紀？起きてますか？」

ドア越しに響くレンの声

早紀がレンの声に応えるとガチャという音とともにレンが入ってきた。

レンは早紀の顔を見たとたん笑いだした


「…？何??レンどうかしたの?」

きょとんと問いかけた私にレンは笑いを抑えながら


「ﾌ…ﾊﾊすみません早紀の髪すごいことになってますよ？」