その速さ、疾風の如く。その姿雷神の如く。
駆けつけるは一陣の稲妻。連合の隠し玉。黒間の急先鋒。
「屈めっ!!」
連合兵の一人に叫ぶ。兵はその迫力に押され背中を向け頭を抱える。
その背中に足を掛ければまるで鳥の如く。
夜太は跳んだ。
夕陽と彼の姿が重なり影となり、狼の群れは空を仰ぎ見る。
そして稲妻は、狼の群れの中心に降り立ち雷鳴を轟かす。
降り立つが早いか否か空を染める赤。中心にいた数人を斬り臥せた。
「貴様ぁっ!?」
呆気に取られる狼の中、真っ先に反応した一人が彼に向けて上段一閃。刀を振り下ろす。
力は充分。速度も申し分ない。流石に狼の一匹と言わざるを得ないだろう。
だがしかし、惜しむらくは相手が天賜の才の持ち主であり、その生涯の殆どを人斬りの中に身を置いてきた男であると言うこと。
狼の牙は届かず、替わりに神速の刃が狼の喉笛を食い千切っていた。
「降伏しろ。さもなくば全員斬り臥せる。」
夜太のまだ少年のような声が冷たい空気を張り巡らせる。
勿論狼が退くわけがないのだが。
駆けつけるは一陣の稲妻。連合の隠し玉。黒間の急先鋒。
「屈めっ!!」
連合兵の一人に叫ぶ。兵はその迫力に押され背中を向け頭を抱える。
その背中に足を掛ければまるで鳥の如く。
夜太は跳んだ。
夕陽と彼の姿が重なり影となり、狼の群れは空を仰ぎ見る。
そして稲妻は、狼の群れの中心に降り立ち雷鳴を轟かす。
降り立つが早いか否か空を染める赤。中心にいた数人を斬り臥せた。
「貴様ぁっ!?」
呆気に取られる狼の中、真っ先に反応した一人が彼に向けて上段一閃。刀を振り下ろす。
力は充分。速度も申し分ない。流石に狼の一匹と言わざるを得ないだろう。
だがしかし、惜しむらくは相手が天賜の才の持ち主であり、その生涯の殆どを人斬りの中に身を置いてきた男であると言うこと。
狼の牙は届かず、替わりに神速の刃が狼の喉笛を食い千切っていた。
「降伏しろ。さもなくば全員斬り臥せる。」
夜太のまだ少年のような声が冷たい空気を張り巡らせる。
勿論狼が退くわけがないのだが。


