「もー…敦くんも手伝ってよー」



しばらくして、

夏輝が言ってきた。


「お前が片付けるって言ったじゃん」


「だって、勉強できるスペースないもん」


「まあな。じゃ、夏輝んち行くか」


「へっ?」


「お前の部屋、どんだけきれいか!」


「でも…」


「別にいやならいいけど」


ただ、


俺が行きたいだけ。


こういうとき、


積極的でよかったって思うよな。



「いいよ。行く?」


「まじ?行く!」