『コウ♪どこ行く??あたし美術館とか行きたいな☆あっ、でもやきまんじゅう屋(名物料理)も行きたいね♪まぁコウの好きなところで良いょ☆』


魚フンに喋らせないように喋りまくるあたし。


『ぉお…どこでも良い。それょり美嘉さ~』


…最近、コウ冷たい??美嘉とばっかり喋ってる。

やきもちなんてみっともない。

そう思ってたけどやっぱり不安だよ…。
コウ、あたしの気持気付いて??こっち向いて??
こんなのただのわがままなの??
迷惑??


『美咲??』

コウが心配そうな顔して見上げる。


『…好きな人に…こっちを向いてもらいたいっていうのは…わがままなんかじゃ…ないょ…??』


何言ってんだろあたし…こんなんじゃコウに嫌われちゃ…。
あたしは無意識に教室を飛び出した。
あたしっ…何で…。
泣けてきた。

『泣くのは嫌い。だって泣いたら負けを認めてるようなもんじゃん。』

こんなことを前コウに言って、コウは

『お前、強いな。でもお前のそういうとこ好きだし。』
って言ってくれた。

なのにあたし今泣いてるょ…??
もうあたしなんて嫌い?
負けてるね・・・自分に・・。