次の瞬間、激しくチャイムが鳴らされる。




先生??




じゃない…




まさか…さっきの!?




壊れそうなほど叩かれるドアに、思わず耳を塞ぐ。




先生!!早く来てよ!!




助けて!!




それから、またどのぐらいの時間がたったのか分からないほどだった。




「上原!!上原!!俺だ!!開けてくれ」




先生…




いつも来るの遅いよ…




ドアを開けると、心配そうな顔をした先生がいた。




恐怖から解放されたからか、涙がとめどなく溢れる。




「一体、何があったんだよ?今日、学校休んだのも何か関係があるのか?」




先生がいるのに…




恐怖から解放されたはずなのに…




震えが止まらない。




その時、先生の温もりが体中を包んだ。