「俺は彩音のためなら、何だってやるよ。教師なんかクビになってもいい」




先生…




そんなに想ってくれてるなんて…




私、幸せすぎだよ…




私は一体、先生のために何ができるんだろう…




「そりゃ楽しみだな」




不適な笑みを浮かべて、中田先生は教室を出て行った。




気付けば涙が頬をつたっていた。




「彩音…また泣かせてゴメンな」




そう言って抱きしめてくれた。




学校だからって思って、離れようとした。




でも…




「もうバレてもいいから…今はこいしてたい」




先生…もう覚悟できてるんだね…




私も先生と、ずっと一緒にいれるんだったら…




どうなってもいいよ…




そう言ったら『お前はちゃんと田上と一緒に卒業しろ』だって。




私と梨華は、そう簡単に壊れる関係じゃないのに…




先生は、ちゃんと私の事を考えてくれてる。




ありがとうと愛してる…




何回言っても足りない。




きっと中田先生は、こんな本気な恋愛した事ないんじゃないかな。




だから、あんな事できるんだよ。




顔はカッコいいのに、中身は最低。




みんな知らないからモテてる。




端から見れば『いい先生』演じてるからね。