「はあ…」 マリはあからさまに溜め息を吐くと、口を開いた。 「名前は愛奈。ごめんね、この子人見知り激しいから。」 マリの言葉にギャルの顔はとたんに笑顔になる。 あ、笑うとかわいい。 さっきまでびびってた自分がすごい恥ずかしくなってきた。 「あたしは堀川陽向。陽向って呼んで!このクラス知ってる子全然いなくてさ、マジどうしようかと思った~。仲良くしてね。」 「よろしくね。あたしは宮高マリ。マリで良いよ!」 あたしも何か言わなきゃっ…。