廊下に出ると男の子は照れながら笑った。

「俺さあ…ずっとお前のこと好きだったんだよね…」

突然の告白に心臓がどくどく鳴る。

「ありがとう…でもあたしは…」

言いかけたときにガラガラッと音がして裕馬が現れる。

「ゆ、裕馬!?」

裕馬は後ろからあたしを抱きしめ

「こいつ俺のなんで」

と不機嫌そうに言った。

「なんだ〜、やっぱ付き合ってたんだ〜」

残念そうに男の子は去って行った。