聖がいなくなる………




私が聖の前から消える…






考えた瞬間、体が震えた。







私はどうすればいいのだろう?




聖のお父さんは言った。




『選ぶのはあなただ』




『あなたのためなら、聖は簡単にその身を捨てる』







たしかに、今回のようなことがまた起こるようなら………




聖がまた助かる保証なんてない。





でも、だからといって………






「私は………


選ぶしかないの………?」





私はそう言って、涙をこぼした。