「ハァ…ハァ…ハァ………」





私は激しく降る雪の中を
全力で走り抜けていた。


完全防備だと思っていたが、
予想以上に寒い…



それでも私はスピードを緩めず
ただただひたすらに学校へと
向かった。







――聖………











今すぐあいつに会いたくて…


今すぐあいつの顔を見たくて…






私はあいつの名前を心の中で
呼び続けた。