〜俊Side〜







おれはまだほんのりと残る皐月の温もりを手に感じながら、呆然と立ちすくんだ。









――信じたい…か………





皐月はおれを信じてくれなかったんやろうか………?







おれはずっと会いたかった………






皐月に………







一年なんてあっという間やと
思ってた………





たかだか一年くらいすぐに
取り戻せると思ってた………









でも………











一年ってそんなにでかかったんかな………?