「そんなの言い切れんやろ?」





「でも!!
言ったんだよ、あいつ!!!




来なくても待ってる…





…って言ったんだよッ!!?」





「それが………何や?



確証はないやろ?」





「確かにないよ…



でも、私…信じたい………

あいつは待ってるって………」




そこまで言い、私は階段を
一気に駆け降りた。


俊は私を呼び止めようとはせず、
追ってもこなかった。







私は階段を下り終えると、
急いで靴を履き、玄関を開けた。