私がいらいらしながら宿題を写していると………


聖が私のシャーペンをとり何かを書き始めた。




「いいか?
ここはな………であるから………こうなって………こうなるわけだから………こうなるんだ。分かったか?」




私はポカンと口を開けながら聖を見た。




「何だよ?」



「いや………
聖が私に勉強教えるなんて………」




動揺しながら聞いた私に聖はさらっと答えた。




「クラスの平均下げられたら困るからな」






………はい?




「平均ってあんた………」



「当たり前だろ?
ただでさえ、ここは頭の悪い学校なんだ。

頭の悪い学校で頭が悪いクラスなんて………


やってらんないからな」



私はしばらく固まった。



「………神谷?」




「は………はは………やっぱり………あんたは………




最低なやつだぁ−−−!!!」