その時だった………


「………う………ん………?」




松本君が起きた。


どうやら、目覚めは最悪らしい。



目元にはうっすらと涙の跡が。




「聖−−−!!!
いきなり殴るなんてひどいじゃんかぁ!!!」



「うるさい馬鹿………
お前のせいで俺はこのじゃじゃ馬と………」




私はすかさず叫んだ。




「誰がじゃじゃ馬よ!!?」



「お前」




聖君は悪びれる様子もなく即答し、私を指差した。





――こいつ………


絶対許さない!!!