今は、陸の後ろに乗ってる。
本当は、蓮に送っていって貰いたかったけど…
美桜チャンと付き合ってると思うから…。
「美亜。着いたぞ」
「ありがと。バイバイ」
単車から降りて、家に入った。
「あ、圭兄。ただいま」
玄関に圭兄がたっていた。
「おかえり。ちょっと俺の部屋来い」
そう言うと、自分の部屋に行った。
なんだろう?
不思議に思いながら、圭兄の後を着いて行った。
「圭兄どうしたの?」
圭兄の部屋はシンプルでキレイだった。
「まぁ、そこらへん座れよ。」
私は、じゅうたんがひいてあるとこに座った。
「なんかあっただろ」
エッ…
「その顔はあったんだな。何があったか聞かないけど、んな泣きそうな顔するな」
その言葉に涙が出た。
「ったく…」
圭兄は胸を貸してくれた。

「ありがとう」
泣いてすっきりした。
「ん。」
タバコに火を点けた。
「ねぇ、初恋は失恋って言うけど本当だった。」
圭兄は驚いた顔をした。
「気持ち伝えたのか?」

「……」

「言ってもねぇのに、勝手に決めつけんなよ。絶対後悔するぞ。」

ムリだよ…
私は小さく横に首を振った。
「今の関係が壊れるかもしれないけど、当たって砕けろだぞ」
当たって砕けろ…
「ありがと…」