「誰から教えて貰ったわけ?」
「んーと、歩と拓にぃと優馬が飲んでたとき。」
拓にぃってのは、美桜の兄ちゃんで俺の一つ上で、優馬は俺と同い年。
「はぁ?拓にぃが?」
拓にぃもダメって言ってたような…
「飲んでたし。その場でオッケーみたいな。次の日覚えて無かったから、連れと一緒のときしか吸ってねぇー」
美桜は、タバコを消して立ち上がった。
「早く用意してよ。」
俺のクローゼットから特攻服を取った。
「ったくめんどくせーな。」
俺は、美桜から服を貰おうとした。

が、

「バカじゃねーの」
…何言ってんだ。
「昼間からあるわけないじゃん」


…………あ。
「今から着るのは、こっち」
また、クローゼットを開けて、服を出した。
「なんだよ」
嫌な予感する。

「ちょっと付き合って」
あ~あ。
「歩に言えよ。」
このために起こされたのかよ。
「なんで、歩と行かないといけないわけ?」


「歩のこと好きなんじゃねーの?」
「は?頭おかしくなったか」
と言いつつも、顔が赤いしピアスを触ってる。
「まぁどーでもいいけど」
俺は、美桜から服を貰って着替えた。