「あー。食った食った。」
部屋に入って来たのは、大ちゃんだった。
「勝手に入って来ないでよ」
「別に見られて困るものとかないからいいじゃん。彼氏もいねぇしさ」
…理屈だ。
「理屈じゃねーよ。
好きな人もいねぇとかマジヤバイぞ」
好きな人…
「何急に赤くなってんだよ。もしかして、好きな奴いんの?」
私はコクンと頷いた。
「ハァ~!?」
めちゃくちゃ驚いてる。
「驚き過ぎだよ」
私は、ベットから下に降りて大ちゃんと向き合った。
「誰だよ?」
「3年の岡崎蓮って知ってる?」
私は、大まかに話した。

「ふーん。岡崎先輩のことが好きなんだ。」
「絶対言わないでよ。言ったら、夜出てってること言うからね」
最近、夜になると自分の部屋から外に出て遊んでる。
「わかった。」

コンコン―
「はーい」
ガチャ―
「コンビニ行くけど、なんか欲しいものある?」
圭兄は、少し顔が赤かった。
「デザート欲しー」
「分かった。適当に買ってくる。」
バタン―
「圭兄聞いてたかな?」
「聞いててもいわねーだろ」
それから、私達はテレビを見ていた。

「美亜。買ってきた。」
圭兄はコンビニの袋を持って来た。
「ありがとう」
袋の中を見るとほんと適当だった。



「大輔!帰るぞ」
透おじさんの声が下から聞こえた。
だけど、返事がない。
「大ちゃん?」
見ると、気持ち良さそうに寝ていた。
私は部屋から出て、下に行った。