「蓮!起きろや。なんで、美桜が寝てんねん!」
うっせーな…
「おい!おーきーろー」
「あ゙~うっせー」
歩の奴、耳元で大声だしやがった。
「スースー」
美桜は寝たら起きない。
余裕で10時間とか寝るし。
「朝っぱらからなんだよ。」
休みなんだから寝かせろーつの。
タバコに火を点けた。
「だから、なんで美桜が寝てんねん。
なぁ、隼人?」
…隼人いたんだ。
座ってるけど、寝てるぞ。
「昨日、いきなり来ていきなり寝た。」
歩は、ぐちぐち言ってるが…

ほら、美桜の寝顔見たら顔が赤くなってニヤけてる。

なんか危ない奴に見えるのは俺だけか?

まぁ、歩は中3のときから美桜のことが好きだからな。
美桜はわかんねぇけど。
「なんでこんな可愛いんやろ?」
…こいつヤベー。
美桜見ながら、顔が緩んでる。
「歩キモいぞ」
俺は一言言って部屋から出た。

リビングに行くと、親父がいた。
「何でいんだよ」
こんな時間にいるのはおかしい。
「何でって…。お前も酷いこと言うな。
今日は仕事休みなんだよ」
「あっそ」
俺は冷蔵庫からコーラを飲んで、自分の部屋に戻った。