「悠兄ごめんね。」
バイクの後ろに乗った。
「ほんと勘弁しろよ。親父には言ってねぇーけど、圭兄には言ったからな。」
お父さんにそんなこと言ったら、恭介さんが困っちゃう。
「ありがと。早く帰ろ。」



「ただいま」
「遅いぞ。美亜。」
待ってたのか、玄関にお父さんがいた。
「ごめんなさい…」
「悠斗も何してんだよ」
悠兄はバイクを駐車場に止めてきて、家に入ってきた。
「わりぃな。ちょっと美亜と出掛けて来たんだよ。」
悠兄…。
「連絡ぐらい入れろ。」
お父さんは自分の部屋に戻って行った。
「美亜大丈夫だったか?」
「圭兄心配かけてごめんね。大丈夫だよ」
「ったく、何やってんだよ」
圭兄は、私の髪を撫でると部屋から出て行った。
私は、お風呂に入りベットの上で寝転がった。


私、蓮のこと好きになっちゃった。
どうしよう…。
好きってことに気付いたら、急に恥ずかしくなってきた。
蓮に抱きしめて貰ったり、頭撫でて貰ったりしたから。


私は、蓮のことを考えながら寝た。