蓮がその男の胸倉を掴んだ。
可哀相でも、ケジメをつけないと行けないことがある。
昔、お父さんが言ってた。
「ゔッ!!」
蓮は男の腹に蹴りを入れた。
あと2人にも蹴りやパンチをした。
「もう…いい」
1回のパンチや蹴りはだいぶ利いたと思う。
「わかった。行くぞ」
私のために戦ってくれてほんとに嬉しかった。
「うん」

この時私は思ったんだ。

「美亜大丈夫か!?」
「悠兄大丈夫だよ。帰ろ」







蓮が好きなんだ。
人として仲間としてじゃなく、男として。



―蓮に助けて貰ったとき、恐かったけど、凄い嬉しかったんだよ。

目を閉じると、私のために戦ってくれた姿が浮かぶよ。―