目を覚ますと、どっかの倉庫にいた。
重い頭をあげて、考えた。
私、連れ去られたの…?
「目覚めたか?陸の彼女さん」
誰こいつ?
ニヤニヤしながらこっちに来た。
しかも陸の彼女じゃないし
「誰?私、陸の彼女じゃないし。ただの幼なじみだよ」
男はバカにしたように笑った。
「そんな手にはのらねーよ」
男はケータイを取り出して、どこかに電話してた。
「つかこの子可愛くね?」
「マジヤバイし。ヤっちゃう?」
男はニヤニヤしながらこっちを見た。
私は負けずと睨んだ。
「美亜!!」
突然入り口の方から声がした。
「れ…ん」
私は助けに来てくれて安心したのか急に涙が出て来た。
「い、行け!!」
男は倉庫にいた人たちにそう言った。
3人しかいないけど、皆強い。
蓮は男達を殴りながらこっちに来た。
普通の女の子だったら、殴り合いを見たら怖いと思うけど、私は馴れてる。
お兄ちゃん達のケンカは殴り合いになるし、組のも見たことがある。
「美亜。大丈夫か!?」
手をほどきながら、蓮が聞いた。
「うん。ありがとう」
私は蓮に抱き着いた。
大丈夫だ。と蓮は何回も言ってくれた。
「蓮。終わったで」
10分くらいで倉庫は3人の男以外皆倒れてた。
「す、すいませんでした!!」
1人の男は土下座をした。

なんか可哀相になってきた…
「謝って済む話じゃねーんだよ」
いつもより低い声で蓮は言った。