「痛ったッ!」
寝てたら、急に頭を叩かれた。
「さっさと起きろ。倉庫行くぞ」
私はソファーから降りて、蓮達についていった。
廊下を歩いても誰1人いない。
「誰もいない。」
「寝すぎだ。バカ」
蓮ってバカバカ言い過ぎだと思う。
そこまでバカじゃないし。
と思っていたら、前から誰か来た。
「美亜何授業サボってんだよ」
タッチャンだ…
「下の名前呼んでんと勘違いされるで~」
勘違い?
「うっせー。別にそんな関係じゃない」
「山口達也。本名神原達也。6代目副総長だろ。」
えぇ~!!蓮ばれてたの!?
「正解。よくわかったな」
「美亜チャンが悠斗さんの友達言うたから、多分そうやないかな~って思ったん」
「ご、ごめん。タッチャン」
私のせいだ…。
「美亜のせいじゃねーから。」
タッチャンは私の頭をポンポンと叩いた。
「じゃあまだ仕事あるから。授業サボんなよ。」
蓮とすれ違いにタッチャンはなんか言ってた。

校門を出ると1台の車が停まってた。
「乗ってええよ」
ドアを開けて貰って、車の中に乗った。
運転席には優しそうな人が座っていた。
「お疲れ様です。雅龍でいいですか?」
蓮はあぁと言って車を出した。