ムカつくって声が聞こえた。
「なんか言った?」
「いや…別に」
「しょうがないだろ。悠斗さんが、美亜のことよろしくって言われたんだから。」
なんか悠斗さんと仲いいんだな。
「へー悠兄がね…」
陸はヤバッて顔をしてる。
「まぁいいや。」
陸は苦笑いをしてる。
「じゃあ行くか」
忘れてたって顔してる。
「あのどこ行くんですか?」
「ん?俺らのたまり場やで。」
「が、雅龍のとこですか?」
やっぱり族のたまり場は怖いのか?
「いや。学校内にあるたまり場だ。」
俺は、そう言って食堂から出た。
俺らはいつもの場所に行った。
「第2相談室…?」
美亜は不思議そうに聞いた。「ここは代々雅龍の奴しか入れない場所だ。」
俺は、中に入った。
「えッ!私入っていいんですか?」
「あいつ下っ端もいれへんのにな。でも蓮がえぇって言ってるさかい、えぇんちゃう」
歩め…余計なこといい過ぎだろ。
「ぅわ…」
やっぱ汚すぎだよな…
タバコの臭いもヤバイしな。
「ごめんな~…おい窓開けろ。」
面子の奴らは、雅龍以外のしかも女を連れてきたことを驚いてる。
「ありえない。私片付けます!」
「んなことやらなくていい。やらすために連れてきたわけじゃない。」
「部屋片付けるのは慣れてます。よく悠兄と和兄の部屋片付けてるんで」
あぁ~この部屋も圭太さんのときは綺麗だったけど、悠斗さんの代になってから凄い汚くなった。
だけど、悠斗さんや和樹さんはあまり人を部屋に入れない。美亜はよくって言ったから、かなり仲のいいやつじゃないとムリだ。
「え?美亜チャンそんなことしてるん?」
歩も変に思ったか…
「え、えっと…家が遠いんですけど、1人暮らしはダメって言われたんで、藤田家にお世話になるんです。」
美亜は動揺しながら言った。
何を隠してるんだ?
「そうなんや、大変やな。でも陸達と仲良かったよな?」
俺ら3人は嘘をついてることを気づいた。
「昔こっちに住んでて親の都合で遠くに住んでたんです。」