キーンコーンカーンコーン
｢昼飯食いに行くぞ。｣
俺は隼人と歩と教室を出て、食堂に向かった。
｢｢｢キャー｣｣｣
ウゼーと思いながら、食堂に入ると美亜がいた。
｢美亜いる。｣
｢うそマジ?どの子や?｣
｢あそこに座ってる。｣
美亜が座ってるところを指さした。
｢ちょっと行ってみよーや。｣
歩に引っ張られながら美亜の席に行った。
｢美亜｣
美亜は名前を呼ばれて、後ろを向いて俺を見た。
｢あ、さっきはすいませんでした。あとこれ、ありがとうございました。｣
差し出された俺のブレーザーを貰った。
｢へ～この子がなァ。藤田兄弟に似てへん?苗字も藤田やし…兄弟なん?｣
ん?なんか動揺してる。
他の３人も動揺してる気がする。
｢違いますよ。従兄弟なんです。えっと…｣
ちょっと話そらしたな。
｢あ、俺な坂井歩っていうねん。よろしくな｣
｢俺は風間隼人。よろしく｣
｢ﾊｧ…よろしくお願いします｣
自己紹介してるし。
すると、陸が話をしだした。
｢蓮さん。お疲れ様です。｣
｢おぉ陸か。ちょっとこいつ借りていいか?｣
｢えっと…いいっすよ。あんまりイジメないで下さいよ｣
。
うわ、またこいつ心の声が出てる
｢お前うるさい。また声に出てるから。帰りには迎えに行くから大輔には先帰るように言っとく。わかったな｣
｢…はい｣
陸の言うこと聞いてるのはおもしろくねぇー。
｢アハハ…お前らいいコンビちゃう?｣
歩も余計なこといいやがって…。
｢やめて下さいよ。俺は美亜の教育係ってか見張り?ですから｣