極娘彼女と総長彼氏

「ムリして笑うなよ…大丈夫だから」
真剣にいう岡崎先輩の顔をみるとまた心臓が
―ドキン―
とした。
ほんとなんだろ?

でも本当に大丈夫な気がしてきた。
「はい!」
「で、本当のこと知ってるのは誰だ?」
「陸と葵とウッチーと大ちゃんです。」
岡崎先輩はハァとため息をついた。
「ニックネームで言われてもわかんねーし。つか、盗み聞きすんなや。」
えぇッ!?
「なんや。ばれてたんか。」
「美亜俺らに頼れ。」
岡崎先輩の言葉が嬉しかった。
「はい。」
「あかん。敬語禁止や。後は下の名前で呼ぶこと。」
「は…うん。じゃあ、坂井先輩はアユチャンって呼ぶ。」
「アユチャンって。初めて言われたし。」
なんとなくアユチャン(笑)
「後は、蓮先輩と隼人先輩で」
「なんで俺だけアユチャンやねん!」
「「「アハハ」」」
隼人先輩と蓮先輩はなんか先輩って感じするから。
「俺、蓮でいいよ。」
「いや~先輩を呼び捨ては…せめて蓮君は?」
特に黄色い声がある人だし。
「気にすんな。呼び捨てでいい。」
「わかった…蓮。」
蓮はフッと笑って私の頭をクシャクシャとした。
「俺はなんでもいい。」
「じゃあ隼人先輩で。」
キーンコーンカーンコーン
ハァー。サボってばっかだなぁ…
まぁタッチャンだから大丈夫だと思うけど…
「なんでタッチャンって呼んでるん?山口のことやろ。」
あ、また声に出てた。
「ダメだ。こいつは心の中で思ってることが声に出るっていうバカな奴だから」
なッ!!!合ってるけど…。
「タッチャンは、悠兄の友達だから」
「山口が…へぇ悠斗さんの」