極娘彼女と総長彼氏

「お前嘘ついてるだろ」
「え!?」
驚いたのは私だけじゃない。
多分ここにいた人がそう思ったと思う。
「ちょっとお前ら出てけ」
「「はい」」
面子の人達が出て行った。
「俺らも行くな。ヤんなよ。」
「美亜チャン。蓮になんかされそうに…いってッ!」
「余計なこと言ってんじゃねー。さっさと出ろ。」
岡崎先輩が坂井先輩の頭を叩いた。
「で?なにを隠してんの?」
「べ、別に隠してなんか…」
岡崎先輩はため息をついて私を見た。
―ドキン―
もぉなんで私の心臓速いの?
嘘がばれそうだからか…
「なんで嘘ついてんの?」
「だから嘘なんか…」
なんで私泣いてるの?
「泣くなよ…」
岡崎先輩は私を抱きしめた。
「岡崎先輩…」
私も岡崎先輩の背中に手を回した。
私はそのまま、話した。
「私は、藤田組の娘です。圭兄達もほんとの兄弟です…」
「なんで嘘ついた?」
岡崎先輩は優しく聞いた。
「兄弟で決めたんです。私、お兄ちゃんのヒガミって言うか、せいって言うか…。そんな感じで先輩達にイロイロ言われたんです。その度、陸や葵やウッチーが守ってくれたんですけど、みんなに迷惑かけちゃいけないと思って、従兄弟ってことで高校に来たんです。…なのに2日でばれちゃいましたね」
私は笑った。
岡崎先輩は、体を離して私の眼を見た。