自分でもどーして美亜にブレーザーをかけたのかわからない。
女なんてめんどくさいだけなのに…。
女なんか、顔がどうとか権力がどうとかで、俺に近付いてくる奴は中身なんか見てなくて外見だけだ。
だから俺も、テキトーに女と遊んだ。

なのに…なんでだろ。
美亜を見た瞬間、吸い込まれるようなオーラがあった。
俺自信よくわかんねー
いきなり落ちた奴なのに。
あームシャクシャする。
「お前何してんねん。」
「あぁ゛?あー歩か」
「酷いなぁ~。お、隼人来たで」
風間 隼人[カザマ ハヤト]
髪は黒髪で一見真面目に見えるが、パソコンはプロ並だ。
幼稚園からの友達であまり喋らない。
「オッス。なんか難しそうな顔してるな」
やっぱり、隼人にはわかちゃうか。
「そーいえば、女といろいろとあった。」
「ハァ!?さっさと言わんかい」
―さっき合ったことを話した。
「おもろそーやな。後でその美亜チャンとこ行こーや」
そんなくだらない話をしていた。