ガチャ―
ハシゴに登ってる途中に階段から滑り落ちた。
「キャ!!!」
…あれ!?痛くない。
下に人がいた。
「あ、すいません!」
急いでその人から降りると謝った。
カッコイイ―
凄い不良っぽいが、かなりのイケメンだ。
「いってぇー…。お前バカだろ」
「な、なによ!初対面なのにバカって言われたくない!」
すると、その人はフッと笑って
「…れー奴」
小さい声でなんか言った。
おもしれー奴って。
「えッ?」
「いや、なんでもねぇー。お前名前は?」
「藤田美亜です。あなたは?」
「俺のこと知らねーのかよ」
は!?初めて会ったのに知るわけないじゃん。ナルシか!?この人。
「ナルシじゃねーし。雅龍の総長やってるから有名だと思うけど。」
また心が出ていた…。
「雅龍の総長なんですか。で、名前は?」
「岡崎蓮」
キーンコーンカーンコーン。
「じゃあな。美亜」
「え、ちょっと」
岡崎先輩は、自分が着てたブレーザーを私にかけて屋上から出て行った。
寒いの気付いてくれた…?
いやでも、初対面でバカって…
「これどーしよ。」
また会わないと行けないのか…
―ドキン―
ん?なんだこれ。気のせいか。