「おい蓮!起きろ。
美桜も起きろ!」

「んだよ…うっせーな」
まだ眠いっつーの。
寝返りを打つと横になんかいた。
「ん…」
目を開けると美桜がいた。
「なんだよ…美桜か」
もう1回寝ようと思ったら誰かに叩かれた。

「いってぇ…」
朝から気分わりぃな。
そう思って振り返ると…
「あ…」
呆れかえった隼人と少し泣きそうな顔をした美亜がいた。

「どうしたんだよ。
お前ら学校は?」
タバコを吸いながら聞いた。
「とっくに終わってる。
とりあえず美桜起こせ。」
「おい!美桜起きろ!」
こんなんで起きる訳ないけど。

「美ー桜!」
「んっ…」
美桜は寝返りを打って下に落ちた。
「いったぁ」
頭をさすりながら起きる。
「うわ!!美亜と隼人いんじゃん!」
といいながら俺の指からタバコを取って吸い始めた。
「あ、バカ!俺のタバコ!」
2人で取り合いをしてたらどこからか殺気がした。
美桜も気付いたのか俺の顔を見た。
「れ、蓮にぃ吸っていいよ…」
「いや…美桜が吸えよ」
ヤバイぞ…隼人が。
「うちはいいよ。
自分の吸うし。
あ、ご飯作ってくる!」
部屋から飛び出して行った。
あいつ逃げやがった。