「ありがとう」
携帯を返した。
亮チャンが来るまで一緒に喋ってた。
分かったことが、神楽と秀明はウッチーと同じクラスでよく、一緒にいるらしい。

「美亜チャン!」
亮チャンが車から降りて来た。
「亮チャン。ごめんね」
お父さんやお兄ちゃん達にばれたら亮チャンが怒られる。

「大丈夫だから。
ほら、寒いでしょ。
車入り」

亮チャンの車に入る途中に、振り返って
「ありがとう。
じゃあ、神楽、秀明バイバイ」
「おぅ。美亜じゃあな」
「また学校でね~」
車に乗り込み家に向かった。
「美亜チャン。これ」
亮チャンが出したのは、かばんだった。
「岡崎蓮ってやつが家の前で立ってて、美亜に渡して下さいって。」
蓮が…
涙が溢れそうになったが下唇を噛んで我慢した。


―家―
亮チャンにお礼を言って部屋に戻った。

なんで蓮怒ってたんだろう…
私なんかしたかな?

やっぱり付き合ってないのかな

わからないよ…
不安を抱えながら眠りについた。