俺が連れてきた場所は…

「丘?」
そう、小さな丘だった。
「おぅ。着いて来い。」

前、単車で走ってた時たまたま見つけた。

「綺麗…」
町が輝いて見える。「ここさ、俺の秘密の場所。
美亜にしか教えてねぇよ。」
ゴロンと転がりながら言った。
「ちょっと寝てみろよ。」
「うわー」
めちゃくちゃ星が綺麗だ。

この状況で、言うしかないだろう。
「「あのさ」」
美亜と被った。
「なんだよ。先言えよ」
「え、蓮先言ってよ」
元気がない理由か?

「いいから。ホラ言えよ」
起き上がって座った。
「あのね…私…私ね」
「ん?」
何を言うんだ?

「私…

蓮のこと好き。

美桜チャンがいることも分かってるから。
でも、後悔したくないから…。
だから、これからも友達で…ンンッ」
何言ってんだよ…。
俺は美亜にキスをした。

無理矢理だったけど、勝手なことばっかいいやがって。

俺の気持ちも考えろつーの。

美亜は、俺の服の端をギュッと掴んでいる。

ヤベー。
理性耐えられねーかも…。
思わず抱きしめた。