「俺も、美亜のことが好きだ。
勝手に決めつけんな。」

えッ!?
「美桜のこととか意味わかんねぇけど…
友達になる気はねぇし。」
涙が出て来た。

「おい、泣くなよ…」
抱きしめる力が強くなって髪を撫でてくれた。
「れ゙ん゙~」
「ったく」
軽く口づけをして、おでこをコツンとあて小さく笑った―


「…で?美桜がどぉしたんだよ」

…あ。
「忘れてんなよ」
「え、えっと…」
なんて言えばいいんだろ。
私の勘違いだった訳だし。
いや、勘違いじゃないかも…
わかんない!
「おい、顔がうるさい。
さっさと言えよ。」
顔がうるさいって…

「えっと、蓮と美桜チャンが付き合ってると思ってて…」

「……」
あれ、返事が返って来ない…

「…プッ。アハハハ~
もう限界…。
俺と美桜が?ありえねぇ。
マジ腹いてぇ。」
蓮はお腹を抱えて笑っている。
「俺と美桜はただの幼なじみだよ。
兄弟のように育ってきたから、あいつにしてみれば兄貴みたいなもんだ」
俺と美桜がとまだ笑いながら言っている。

「それに…いやなんでもねぇ」
え~言いかけて止めないでよ。
「何?凄い気になるよ」
「んーこれはあいつらの問題だからな。
俺からは言えねーや。」
ごめんなと頭をポンポンと乗せた。