春もそれ以上は
言ってこなかった。


あたし、
意外に頑固だな…


「春、秋に伝えといて」

「…………」

「秋の彼女の気分味わえて、ほんとに楽しかったよって……」

「…………花、やから」

「じゃーねっ!!!」



また、逃げた。



言い訳なんて、
聞きたくなかった。

ごめん
なんて聞きたくない。

ごめんって
聞いたら、あたし…



崩れちゃうよ…



ふと、携帯を見た。



馬鹿なあたしは
何かを期待してたのかな


でも、期待は
見事に破られて


秋からの連絡は無かった



そうだよね…



あたしは秋の
友達の一人だったんだから…