夜中に
雨が窓を打つ音で
目が覚めた。


そのまま
布団を被ってみても
なかなか寝付けなくて

時計の秒針の音が
やけに耳につく。


寝ることを諦めて
ぼーっとしたまま
布団から出て
キッチンに向かった。




冷蔵庫から
ミネラルウォーターを
取り出して

煙草に火をつける。



静かな部屋で
雨の音を聞いていると
吐き出す煙草の煙を見ながら


やけにセンチメンタルな
気分に浸ってる自分に気付いて


ふっと笑みが漏れた。