私は猫と旅をする

立派なシャンデリアがまばゆいばかりに輝くこの部屋は薔薇で彩られていた。シャンデリアの装飾も薔薇があしらってあって、とっても素敵だった。


カーテンからエドが顔を出して手招きをする。恐る恐る中に入ると中には大きなベットにこれまた大きな王妃様が寝ていた。王妃は人差し指を出しながらエドに見せて怒っていた。


「アルコットを打ち首にしようかしらねぇ、エド。」


「そうですね…王妃がそう思うのなら」


「そうね、じゃあアルコットを今日にでも打ち首にするわ!」


アルコット…あのおじいさんだ…。あのおじいさんを打ち首って死刑って事なの?指に刺が刺さっただけで死刑って…そんなの有り得ない!!