「選抜リレーに出場する人は早く集まってくださーい。」 やや困り気味の体育委員の声が聞こえた。 「あの……すみません……わたしリレーに出るんですけど……」 戸惑ってしまった私は辺りをきょろきょろ見ていた。 「うん。知ってるよ。俺も出るから。」 「へ?」 《やっぱりどっかで聞いたことある…》 「あぁ!!!!!」 思わず私は本人を指さしてしまった。