思わず耳に手をあてて口ぱくで「え?」と言ってみた。 すると稜哉がゆっくりと口ぱくで言ってきた。 最初は何言っているかわからなかったけど何回も聞いているうちに何を言っているのかわかった。 わかった瞬間私の緊張が解けた。 たぶん稜哉は “が・ん・ば・れ” って言っていたんだと思う。