借り物競走の召集がかかっているいる所に向かっていたら「姫菜ちゃん?」という声が聞こえてきた。
《誰だろ?》と思って振り返ってみるとそこには雅人君がいた。
「ふぇ?雅人君?何でこんな所にいるの?」
驚きのあまり変な声が出てしまった。
そのせいか雅人君が微妙に笑っている。
《恥ずかしい///》
「姫菜ちゃんがこの種目に出るって稜哉から聞いたからさ。」
《稜哉もいいとこあんじゃん。》
「ありがとう。あたし頑張ってくるね。」
私の心臓はかなりうるさくなっていた。
思いこみだけど私のために雅人君が来てくれたと思うと嬉しくなった。
「うん。頑張ってね。俺応援するから。」
そう言って手を振りながら雅人君は戻っていった。


