「ばかって言うな!!そんなこと言う余裕があるなんてうらやましいねー。」 私は稜哉に嫌みたっぷりに言ってやった。 「何それ?嫌み言ってるつもり?」 せっかくの嫌みも稜哉の手にかかればすぐスルーされる。 《おもしろくない。》 「とにかく頑張ってね。」 これは嫌みじゃなく本気で言った。 その証拠に私は自然とガッツポーズまでしていた。