「やっぱりね。」 雅人君の声があたしの心に虚しく響いた。 「姫菜ちゃん最近稜哉のこと意識してるでしょ。」 「そんなことないもん!!」 そう言いたいけどなかなか私の口から言えない。 「ってかもう好きになっちゃったんだよね?俺よりも。」 雅人君は笑いながら話している。 けどあたしには全く笑えるような話ではなかった。