稜哉は得意気な顔をしながら「そうだけど?」と言った。




「うそ!?ほんと?」




またまた一気に私のテンションが上がった。




「雑誌にあんなにグルグル赤ペンで丸付けてただろ?」




今度は優しい笑顔で私の方を向いてくる。




そんな顔を見て私の心臓が煩くなった。




「行きたいだろ?」




私の髪をクシャクシャとしてきた。




「うん。」




照れながらも小声で答えた。




「よし。そうとなれば早く行くぞ。」




私の左手を引っ張って稜哉が歩き出した。




私も頑張って稜哉の後を着いて行った。