〇●ベリージャム●〇


「ちょっとなんか言ってよ。」




私が首を縦に振ってから何も言わなくなった稜哉。




さすがにこの雰囲気は耐えられないんだけど……




そう思った瞬間私の左手がふわっと軽くなった気がした。




もしやと思い左手を見てみるとちゃっかり稜哉と手を繋いでいた。




「えっ………ちょっちょっと!!」




別に抵抗したいわけじゃなくてなんとなく……というか驚いてこんなことを言ってしまった。