部屋に入ると姫菜はケータイをいじっていた。 俺が来たのに気づいて俺の方に向き直った。 「遅い!!」 膨れっ面で俺を睨んでくる。 「しょうがねーだろ?あの結花さんに捕まっちまったんだから。」 ジュースとコップを机の上に置く。 そしてさっきと同様に俺は姫菜の隣に座った。 「ママに?なんか吹き込まれたの?」 さすがは親子。 結花さんの話をしただけですぐ俺がどんな目に遭ったのかなんかお見通しだ。