『っは?誰でもいいだろ?』
そう言って姫菜ちゃんの腕を掴んで無理やり部屋から出そうとする稜哉の姿が今の俺にとってはすごく羨ましかった。
『わりぃ。邪魔入った。』
また俺の方を向き直って稜哉は話し始めた。
「別に…………あんま気にしてないから。」
とか言っておきながら本心はすごく気になっていた。
『ほんとにいいのか?…………クリスマス。』
「今更気にされてもな……」
意地悪く稜哉をからかってみる。
もちろん稜哉が何か反応を示してくれることに願いを込めて。
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