そして電話を鳴らす。
コール音の音が4コール鳴ったところで電話にでる音が聞こえた。
「もしもし?俺、雅人だけど………ちょっと窓から顔出してくれない?」
すると姫菜ちゃんの家の2階の窓から稜哉の顔が出てきた。
『いきなり何?』
俺のケータイから稜哉の声が聞こえてくる。
なのに俺が顔をちょっと見上げるだけで稜哉がいる。
笑える程おかしい光景だ。
『なんだよ。せっかく出てやってんのに急に笑い出すとか……何も家に入ればいいだろ?』
「今日はこれでいいよ。」
《家に入っちゃうと嫌でも稜哉と姫菜ちゃんの2ショットを見なきゃいけなくなるし。》


