とんとん




俺の左肩が軽く叩かれているのがわかった。




左に視線を向けてみるとそこには当たり前だけど姫菜ちゃんがいた。




姫菜ちゃんの顔は曇っていた。




「えっと………ほんとにごめんね。」




顔の前で手を合わせながら俺の機嫌を伺うかのような目つきで俺を見つめてくる。




「クリスマスのことほんとに悪かったって思ってる。だけど今回は稜哉との約束は守らなきゃいけないと思うの。ってか稜哉は悪くないし………どっちかと言えばあたしが悪いと思うし……」




「なんで?」




「だってあたし稜哉から誘われてすぐおっけーしちゃったんだもん。」