「どうしたの?なんかぼーっとしてたよ?」 姫菜ちゃんの顔が覗きこんできた。 俺はイラついているのに全くけろっとした姫菜ちゃんの顔を見るとますますイライラしてきた。 「ねぇ。なんでクリスマス稜哉とどっかに行くの?」 俺のイライラの原因であろうことを姫菜ちゃんに聞いてみる。 「なんでって………誘われたから?」 戸惑った答えを出してきた。 《ってか逆に聞かれても……》 「ってか普通クリスマスって付き合っている人同士が一緒に過ごすもんじゃないの?」 するとはっとした顔で「確かに」と言った。