教室に入るととっくに稜哉が席に座っていた。 最近稜哉を見ていると辛くなってくる。 親友だと今も思ってるけどなぜかそう思ってしまう。 今だって校門の前にいる時だってそうだ。 「おい。お前なんで朝顔合わせようとしねーんだよ。」 俺は鞄を机に置きながら「あぁ。ごめん。」と言った。 加えて「姫菜ちゃんしか見てなかった。」と言ってみる。 まあ本心なんだけどね。 するとたちまち稜哉の顔が曇っていくのがわかった。